福祉Laboどんぐり山は、名前だけでは何をする施設なのか想像しにくいかもしれません。介護の相談で行く場所なのか、健康測定だけでも利用できるのか。ここで迷う方は多いと思います。
地域情報メディア『三鷹みっけ』のエリア担当ライター、佃隆です。わたしは駅から離れた施設ほど、できることと行き方が分かってから出かけたいほうです。
施設の役割、3つの事業、市民が利用できる展示や催し、生活リハビリ、講座、交通、開館時間の順にたどります。家族の相談をどこから話せばよいかも取り上げました。
名前から見えにくい施設の役割
福祉Laboどんぐり山は、在宅生活を望む高齢者や介護する家族、市内の介護事業者を支える三鷹市の施設です。以前の三鷹市立特別養護老人ホームを活用し、2023年12月に開設されました。
建物の成り立ちから、高齢者が長く暮らす入所施設を思い浮かべる方もいるでしょう。現在は研究、介護を学ぶ機会、自宅へ戻るための支援を同じ場所で行う、在宅医療と介護の拠点になっています。
市役所の一般的な福祉相談窓口とも役割が違います。何を利用したいかで入口が分かれる施設と捉えると、名前だけを見たときより分かりやすくなります。

名前より、できることから見ると分かりやすいです
三つの事業で支える在宅での暮らし
施設には、在宅医療・介護研究センター、介護人財育成センター、生活リハビリセンターがあります。「人財」は人を大切な財産として捉えた施設の正式な表記です。
3事業は別々に存在するだけではありません。研究した機器やサービスを実際の支援へ生かし、現場で得た経験を研修へつなげる関係です。市民にとっては、健康づくりや家族介護を知る機会にもなります。
最初から事業名を覚える必要はありません。自宅での生活、介護の学び、機器の体験のうち、どれが自分の関心に近いかを見るくらいなら無理がありません。
- 在宅医療・介護研究センター
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企業や大学と研究を行い、成果を地域や介護事業者へつなぐ事業です。
- 介護人財育成センター
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市民や介護職を対象に研修を行い、介護に関わる人を支えます。
- 生活リハビリセンター
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施設や病院から自宅へ戻る高齢者などの在宅生活を支援します。
介護機器の展示は市民も体験できる
福祉Laboどんぐり山には、在宅医療や介護を支える機器、健康状態を知るための測定機器があります。介護サービスの利用が始まっていない市民にも、施設を知ってもらうための展示です。
離れて暮らす家族の安否や室温を確認できる機器のほか、ベッドからの起き上がりや立ち上がりを助ける福祉用具も紹介されています。写真で見るだけでなく、実物に触れられる点が特徴です。
介護用品は、使う場面を想像しにくいものです。本人の力でどこまで動けるのか、家族がどこを支えるのか。実物を見ると、家での様子を思い出しやすくなるんですよね。
- 離れて暮らす家族を見守る機器
- 起き上がりを助ける福祉用具
- 血管年齢などを測る健康機器
- 介護や健康に関する体験展示
健康測定会は日程と対象者が決まる
施設では、筋肉量、体脂肪量、血管年齢などを測る催しが開かれています。測定結果を受け取るだけでなく、結果を基にした栄養相談や、健康づくりにつながる体験が組まれる場合もあります。
2026年9月の健康測定会は、市内在住、在勤、在活動の65歳以上が対象です。各回15人の先着制で、参加費は無料と案内されました。こうした対象や定員は毎回同じとは限りません。
見落としやすいのが、常設の測定機器と申込制の測定会の違いです。測定したい内容が決まっている場合は、通常の開館日に使える機器か、催しへの参加が必要かを尋ねると動きやすいですよ。
| 確認する項目 | 催しごとに異なる内容 |
|---|---|
| 対象者 | 年齢、市内在住、在勤など |
| 申し込み | 電話受付や先着制など |
| 費用 | 無料または催しごとの設定 |
| 持ち物 | 靴や服装の指定など |
| 送迎 | 発着場所と出発時刻 |
生活リハビリは自宅へ戻る準備の場
生活リハビリセンターは、施設や病院から自宅へ戻る高齢者などを支える、介護保険外の三鷹市独自のサービスです。一般的な通所リハビリや短期入所とは、利用する目的が異なります。
ここで扱うのは、食事、着替え、入浴、トイレ、室内の移動といった毎日の生活です。訓練用の動作だけではなく、本人が自宅で続けたい暮らしを想定しながら練習します。
同居する家族も宿泊し、介助の方法などを一緒に学べる場合があります。本人だけでなく家族も練習できることは、自宅へ戻った後を考えるうえで見ておきたいところです。
利用期間は本人の状態や支援内容によって異なります。費用や受け入れの可否も個別の確認が必要です。希望が固まっていない段階でも相談を受け付けると、運営事業者は案内しています。
家族と介護職が学べる講座も開かれる
介護人財育成センターでは、介護事業所で働く人に加え、家族を介護する市民などを対象に研修を行います。介護保険、認知症、家事支援など、講座によって扱う内容はさまざまです。
中学生や高校生が医療と介護の仕事を知るための講座もあります。2026年には、地域で暮らす人を支える訪問看護を扱った催しが開かれました。福祉を職業として知る入口にもなっています。
わたしも家族で参加できる催しを探すときは、内容より先に対象年齢を見ます。興味を持った後で対象外と分かるより、この順番のほうが予定を決めやすいと感じる。
講座には申込開始日、定員、費用が設定される場合があります。施設の開館時間だけを見て直接向かうのではなく、参加したい催しの案内まで読んでおくと無理がありません。
福祉Laboどんぐり山へ向かう交通手段を調べる
所在地は三鷹市大沢4丁目8番8号です。三鷹駅南口から調布駅北口方面のバスに乗り、「神代植物公園前」で降りて徒歩約11分の経路が施設案内に掲載されています。
わたしは行き方を調べたとき、バス停から徒歩約11分というところで一度止まりました。駅前の施設と同じ感覚ではなく、帰りのバス時刻や天候も含めて見ておきたい距離なんですよね。
高齢の家族と一緒なら、歩く速さや途中で休める場所も気になります。地図上の徒歩分数だけで決めず、本人が普段歩ける距離と比べておくと、当日の負担を想像しやすくなります。
健康測定会などでは、地域の施設や駅付近から送迎バスが用意されることもあります。ただし、常時運行する送迎ではありません。各催しの発着場所と時刻だけでも見ておくと安心です。
開館時間と予約の要否を先に尋ねる
施設案内では、利用時間は8時30分~17時です。休日は土曜日、日曜日、祝日、年末年始とされています。催しなどによる開館も考えられるため、訪問日は最新情報との照合が必要です。
展示の見学、健康機器の体験、生活リハビリの相談、研修への参加では、予約の扱いが同じとは限りません。特に測定会は日時、対象者、定員が決められている場合があります。
生活リハビリの相談受付は、月曜日から金曜日の9時~17時と案内されています。施設の電話番号は0422-24-7099です。時間や受付方法は変更される可能性があります。
駅から離れているだけに、着いてから対象外と分かるのは避けたいところです。「展示を見たい」「生活リハビリを相談したい」と目的を伝え、予約が必要かを聞くと話が早く進みます。
家族の相談は暮らしの困り事から話す
家族の介護について相談したくても、どの制度名を伝えればよいか分からず、電話をためらうことがあります。そんなときは制度を調べ切るより、家で困っている場面を一つ選ぶほうが伝わります。
たとえば「退院後に玄関の段差を越えられるか心配」「着替えをどこまで手伝えばよいか分からない」といった言葉です。本人の現在地も添えると、相談先を案内してもらいやすくなります。
わたしなら家族と話した後に、相談したい場面を一文だけ紙へ書きます。複数の悩みを一度に話そうとすると、何から聞きたかったのか自分でも分からなくなることがあるからです。
移動や着替えなど、家で気になる場面を一つ選びます。
入院中か自宅で生活中かを短く伝えます。
施設で相談できる内容かを電話で尋ねます。
相談内容によっては、市役所や高齢者なんでも相談センターなど、別の窓口を案内される場合もあります。最初から行き先を正しく選ぼうとせず、困り事を伝えるところからで十分です。
今日からどんぐり山を身近にする一歩
今日できることは、すぐに利用を申し込むことではありません。三鷹市や運営事業者の施設案内を開き、自分や家族に近い事業名を一つだけ紙へ書き残すところから始められます。
介護や在宅生活の話は、家族の間でも切り出す時機が難しいものです。わたしは施設名だけを覚えるより、健康や暮らしの動作を相談できる場所だと知るだけで、話しやすくなると感じています。
今は健康測定が気になるだけでも、退院後の生活を考えていても構いません。紙に残した一言を家族と持ち帰って見直し、どんぐり山を少し身近に感じられる時間にしてみてくださいね。













