夏休みが近づくと、子どもと虫かごを手に「今年はどこに行こうか」と考える方も多いのではないでしょうか。三鷹には緑の多い公園がいくつもありますが、どこでも自由に虫取りができるわけではありません。
地域情報メディア『三鷹みっけ』エリア担当ライターの佃隆です。ファミリーカイロプラクティック三鷹院の院長もしており、平日は中央通りをよく歩くので、時間帯で人の流れが変わる様子を自然と見てきました。
この記事では、三鷹市内で昆虫採集や観察がしやすい場所と、公園ごとのルールの違い、出かける時間帯や持ち物まで、迷わず動ける順番でまとめていきます。
三鷹市内の公園ごとに採集ルールが違う理由
まず先に確認しておきたいのは、公園によって昆虫の扱いがまったく違うという点です。三鷹市内でも、採集していい場所と観察だけにとどめる場所が混ざっているので、行き先を決める前に一度整理しておく必要があります。同じ市内でも公園の性格によって温度差があるので、そのつもりで読み進めてもらえたらと思います。
都立公園条例では、植物の採取や鳥獣魚貝の捕獲は禁止事項として挙げられていますが、昆虫はこの鳥獣魚貝の類には含まれないという解釈になっています。ただ、これはあくまで条例の文面上の話です。
実際の現場では、公園ごとに独自の案内板や公式サイトの表記が出ていることが多く、そちらのほうが優先されます。出かける前に、その公園が採集を認めているかどうかを一度確認しておくのが、遠回りにならないコツだと感じています。看板の表記だけで判断せず、公式サイトの案内も合わせて見ておくと勘違いが減ります。

ここ、行く前に確認しておくと当日焦りません
観察を楽しむなら井の頭恩賜公園が向いている
三鷹駅からも行き来しやすい井の頭恩賜公園ですが、こちらは動植物の採取が原則禁止となっています。見つけた虫がいても捕まえず、写真に残してその場で放してあげる形での楽しみ方になります。
クヌギやコナラの木も多く、夜になるとカブトムシやクワガタが樹液に集まる姿が見られることもあるようです。捕まえる楽しみよりも、探して見つける楽しみに向いている場所だと思っています。園内の雑木林は昼間に歩くだけでも気持ちがいいので、虫探しのついでに散策も楽しめます。
吉祥寺方面からも三鷹方面からもアクセスしやすいのは助かる点です。ただ帰り道にふらっと寄るには少し距離があると感じる方もいるかもしれません。混みやすい時間帯は夕方以降の週末に集中しやすいので、平日の夕方に行く方が動きやすいと思います。
休日の午前の早い時間を選べば、入口付近の人の流れを避けやすく、家族連れでものんびり歩くことができます。向いている時間帯を知っておくだけで、当日の気持ちのゆとりも変わってくるものです。
野川公園は動植物の採取ができない
三鷹市大沢まで敷地が広がる野川公園も、公式サイトで動植物の採取はできませんとはっきり案内されています。虫かごを持って気合を入れて入るより、観察のつもりで気軽に足を運ぶのが自然な楽しみ方だと言えます。
ここは自然観察路やホタルの水路など、じっくり見るための仕掛けが整っている公園です。バッタやトンボ、水辺に暮らす昆虫たちを静かに眺めるのに向いていて、子どもと一緒にゆっくり時間を使いたい日にぴったりです。フェンス沿いの通路をゆっくり歩くだけでも、いろいろな生き物に出会える場所です。
- 野川公園
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三鷹市大沢二・三・六丁目にまたがる都立公園です。
園内はかなり広いので、目的のエリアを事前に決めておくと歩きやすくなります。アクセスは西武多摩川線の新小金井駅か多磨駅から徒歩十五分ほどです。
三鷹駅からだとバスを使う必要があり、ふだんの帰り道の流れからは少し離れる立地になります。車で行く場合は駐車場の混み具合も事前に見ておくと安心です。
大沢の里は昆虫観察の穴場になる場所
見落としやすいのが、三鷹市大沢の里の存在です。ホタルの里として知られていますが、雑木林や水田も残っていて、昆虫の観察にも適した環境が広がっている場所です。田んぼのまわりにはトンボやバッタも多く見られ、季節ごとに違う顔を見せてくれます。
ここも保全活動が続くエリアなので、採集を前提にした立ち入りは避けたいところです。窓口は三鷹市都市整備部緑と公園課になりますので、気になる点があれば事前に問い合わせておくと安心です。
地域の方が手入れを続けている場所だからこそ、静かに観察させてもらう気持ちで訪れたいところです。三鷹駅からバスで向かうことになるので、買い物のついでにふらっと寄れる距離ではありません。
行くなら半日くらいの予定にしておくと、無理なく楽しめると思います。
雨の日は諏訪クワガタ昆虫館で標本を眺める
正直に言うと、外での採集にこだわらなくても楽しめる場所があります。三鷹市下連雀にある諏訪クワガタ昆虫館は、国内外のクワガタやカブトムシの標本を集めた個人運営の展示館です。館内には見応えのある標本がずらりと並んでいて、雨の日でも十分に楽しめます。
夏休み中は、飼育している生き物に実際に触れられる日もあるそうです。雨の日や、公園に行く時間が取れない日の選択肢として、頭の片隅に置いておくと安心できます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 三鷹市下連雀1-14-4 |
| 開館時間 | 9時30分から13時、14時から17時30分 |
| 休館日 | 月曜日と木曜日 |
| 入館料 | 中学生以上300円、小学生200円 |
三鷹の森ジブリ美術館のすぐそばという立地なので、他の予定と組み合わせやすいのも魅力です。営業日は変わることもあるため、行く前に電話で一度確かめておくと当日困りません。美術館とセットで一日の予定を組む方も多いようです。
出会いやすい時間帯と季節の見当をつける
よく迷うのが、何時に行けば虫に出会いやすいかという点です。カブトムシやクワガタは夜行性なので、夜八時ごろから明け方にかけてが見つけやすい時間帯とされています。
季節としては七月上旬から八月中旬がねらい目です。お盆を過ぎるころには数がぐっと減ってしまうんですよね。梅雨明けからひと月ほどが、いちばん動きが活発になる時期だと感じています。
梅雨明け直後の蒸し暑い夜は、樹液の出方も良くなりやすく、狙い目のタイミングになりやすいと感じています。逆に満月の明るい夜は、虫たちの動きが控えめになることもあるようです。天気予報で湿度の高さもチェックしておくと、当たりをつけやすくなります。
クヌギやコナラの木がどのあたりにあるかを、明るいうちに確認しておきます。
足元が暗いので、必ず大人が同行する形で向かうようにします。
採集できない場所では、観察と撮影のかたちで楽しみを持ち帰ります。
昼間の下見をしないまま夜にいきなり入るのは、正直あまりおすすめしていません。木の位置も足場も分からないまま歩くのは、思っている以上に不安なものです。一度でも下見をしておくと、当日の動きがぐっと楽になります。
虫探しの持ち物と安全に気をつけたいこと
意外と知られていないのですが、虫除けの準備を忘れると夜の観察はかなりつらいものになります。蚊やブヨが多い時期なので、スプレーとシールの両方を持っておくと安心です。
- 懐中電灯かヘッドライト
- 虫除けスプレーとシール
- 長袖と長ズボン
- 観察用のカメラ
樹液のあるところにはスズメバチも集まることがあるので、見かけたら刺激せずそっと離れるようにしましょう。黒っぽい服も避けておくと落ち着いて観察できます。羽音が聞こえたら、慌てず静かに距離を取ることを心がけてください。
娘が小さかったころ、虫除けを忘れて泣きながら帰った夜がありました。あの日から、家を出る前に必ず持つ一品として欠かさないようにしています。小さな失敗ほど、次の行動を決めてくれるものだなと思っています。
帰り道に寄れるかどうかで場所を選ぶ
ここだけの話、わたしは駅から遠い場所だと、どれだけ話題になっていてもつい後回しにしてしまいます。同じように感じる方も、少なくないのではないでしょうか。
井の頭恩賜公園は駅からの距離が近く、平日の帰り道にも寄りやすい場所です。一方で野川公園や大沢の里は、半日単位で予定を組んでおいたほうが無理がありません。
行き方がぱっと分かる場所なら、思い立ったその日にでも動きやすいものです。逆に乗り換えが必要な場所は、週末にまとめて行く日をあらかじめ決めておくと迷いが減ります。
口コミが良くても、混む時間が読めない場所は決めにくいというのが正直な感覚です。子ども連れで行くなら、平日の夕方や、土日の午前中の早い時間を選ぶようにしています。時間の見当がつくだけで、当日の気持ちの余裕もかなり違ってきます。
虫探しの一歩を今日決めておく
まずは今週末、井の頭恩賜公園か大沢の里のどちらかを一つだけ選んで、昼間に木の様子を見に行ってみるのがおすすめです。
下見をしておくだけで、夜に出直すときの安心感がまったく違ってきます。わたし自身、行き先を一つに決めてから動くほうが気持ちが楽だと感じています。
今日決めた行き先をメモに残しておくだけで、来週末の予定がすっと立ちます。親子で気持ちよく虫探しができる時間になったらうれしいです。













